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蹴り方の新旧

蹴り方は突き方ほどの新旧の差はないものの、やはり変化しているようだ。
特に、蹴上と廻蹴は変わったように感じる。
それは、突きと同じで冴え(引き)が弱くなっているということだ。
これも胴突きと同じく、着胴の意味は攻撃部位の確認と作りの確認にとても有用だと思う。
前足底で蹴ることが冴えを出すことに重要なポイントで、蹴足を引くには足首が曲がっている方が楽なのだ。
足首が曲がった(生きた)状態で蹴るには、前足底が出ていないと爪先蹴になる。
クツを履いた状態なら爪先蹴は有効だが、裸足の爪先蹴は突指や骨折などの危険がある。
前足底での蹴りは当身の五要素である「当身の速度」を満たし、ケガも防げる蹴り方なのだ。

蹴り方で注意された時の言葉

・蹴足の膝を胸元に引き付ける。
・前足底を出す。
・蹴り足の五指を開く。
・膝のスナップで蹴る。
・蹴った後、踵で尻を蹴る。
・音が鳴った時には、足が地に着いているように・・・
・膝を絞る。
・腰を入れる。(水平軸と鉛直軸の使い分け)
・蹴りの冴えで、相手の道衣を脱がせる。

上記以外にも幾つかあったが、蹴り方の種類で違うことな
ので省略します。

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「掛け手」と「捌き手」の働き

逆技などを掛ける時に、線を作るための手を「掛け手」と言う。これに対して、握られた方の手は抜きからの変化で、相手の手を捌いて送るので「捌き手」や「送り手」と言う。
この「掛け手」と「捌き手」は働きが違うため、両の手で別々の動きをする。それが、柔法を難しく感じさせてるのではないだろうか。
書道には「左手法」という練習法があるらしい。これは、左手で書くことで跳ねや払いで強調する時の、力の入れ具合を気づかせるためにやる。少林寺拳法の稽古でも、同じことができるのである。それは、反対の手で技を掛けるのではなく、片方ずつの手で技をそれぞれ掛けていくという練習法である。
つまり、掛け手のみで捌き手の働きも補いながら技を掛けたり、捌き手のみで掛け手の働きを補いながら技を掛けるという方法だ。これは、非常に有効な練習方法である。片手のみで掛けるから手も外れやすいし、体捌きや足捌きにも注意しなければいけない。しかし、そのアンバランスな状態で技を掛けるということが、力に頼ることのできない状況であるため、柔法に優れた練習方法と言えよう。
「掛け手」が「掴み手」や「握り手」になりがちだが、それを防いだり矯正するのには、是非やっておいた方が良いだろう。
また、技を掛けるのに必要なものは、「圧力」である。余程、腕力に差がない限りは、技は正面でないと掛からない。
「掛け手」や「捌き手」は前後上下、もしくはその方向への回転を使わなければ圧力は伝わらないのだ。相手を崩すのに足捌きや体捌きによって、正面への圧力を多方向に変えることが有効である。
腕力はないよりはあった方が良い。しかし、腕力だけでは限界がある。非力な者にもできる少林寺拳法の技法の真髄は、この「圧力」にあるのだと思う。
この「圧力」をかけることで技の精度をあげるために、「掛け手」と「捌き手」の役割を充分に理解し、正面で技を掛ける意識が必要だと思う。

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